キャリアプランの一つとして、介護職は最終的に施設長を目指すという方法があります。そのようなときには、どのようにしてキャリアプランを描くかが重要になります。
介護施設には、特別養護老人ホームや介護老人保健施設など、様々なタイプの介護施設が存在しています。資格や条件の面から、施設長の目指し方を考える場合は、特別養護老人ホームは社会福祉事業に2年間携わった経験が求められるので、業界経験者でなければなりません。ただし、有料老人ホームの場合は異業種からでも挑戦できるので、それほどハードルは高くないでしょう。とはいえ、現場を知っていたほうが、マネジメントはしやすいので、多少介護士としての仕事を体験しておくほうが理想的です。
それから、介護施設の施設長として活躍するためには、人間力も無視することはできません。例えば、施設長は働くスタッフ一人ひとりをしっかり管理しなければならないので、コミュニケーションに長けているかどうかが重要になります。
また、介護施設は、将来的なビジョンや介護サービスの質で利用者の数が増減することも多く、安定して良い経営状態を保つためには、施設長の経営手腕も問われます。そのため、コミュニケーション能力と併せて、その施設の運営をうまく行っていく総合力が欠かせません。したがって、施設長は、介護業界の実情をよく把握し、人間的にも魅力のある人でなければ務まらないと言えるでしょう。これから、施設長を目指す人は、これらのことを肝に命じていてください。